CROSS TALK #02
クロストーク
営業と現場を繋ぎ、
モノづくりを設計する
技術部
技術部
T. Iさん × K. Yさん
営業と現場を繋ぐ
「ハブ」としてのミッション
── まずは、三和金属に入社した経緯を教えてください。
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K. Yさん
- 入社して約22年(※2026年6月現在)で、三和金属は2社目になります。前職は営業や製造で、実は(今の主な仕事である)設計・製図は未経験でした。ただ、退職前に設計に興味を持ち、スクールで少し学んでいたんです。当社で技術部を立ち上げた当初に入社したことになるのですが、現会長(当時社長)が社長と兼任して一人で設計・製図をしており、会社として設計機能を強化するために若手を急募していました。そこに運良く(?)私が入り込んだ、という流れです。
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T. Iさん
- 私は、入社して4年目(※2026年6月現在)になります。前職も同じ製造業で、樹脂(プラスチック)加工の会社でCADを使った製図を担当していました。転職の際も、今まで培ってきたCADのスキルを活かせる仕事を探していて、三和金属に入社しました。
── では、現在は具体的にどんなお仕事を担当されていますか?
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K. Yさん
- 主にグリスニップルの企画・設計、製品を製造するために必要な図面作成と管理、そして既存製品の性能改善・検証を担当しています。性能改善・検証とは、性能改善のために仕様検討・再設計をし、試作品を作ってみて、「これで上手くいくかどうか」を検証する仕事ですね。
また一方で、お客様の要望を聞く「営業」と、加工の可否を判断する「製造現場」の間に立ち、両者の意見をミックスして図面に落とし込む「ハブ」のような役割も担っています。また、若手であるIくんの育成を行い、部門全体のレベルアップを図ることも大切な仕事です。
ちなみにですが、受託加工とグリスニップルでは、重視するポイントが少し異なるため、それぞれに面白さがあると私は感じています。受託加工の場合は、お客様が設計されたものを「いかに経済的に、早く、そして『正確』に作れるか」が重視される一方で、グリスニップルは自社製品なので「こういう形状・仕様にすればもっと短納期・低コスト、そして『高性能』な製品になります」と積極的にあらゆる解決法を提案していくことが大事です。どちらも「モノづくり」という点でやっていることは似通って見えますが、重視しているポイントが違う。そこに面白さがありますね。 -
T. Iさん
- 基本的な業務はYさんと同じですが、私のメイン業務は「受託加工」のための図面作成です。お客様からいただいた図面を、自社や協力会社で加工できるように三和金属の様式に落とし込んで、製造に必要な情報を正しく整理するのが日々の基本的な仕事です。
Yさんと同じく、製造現場と営業の間で図面を通じたやり取りを行っています。また社内のコミュニケーションだけでなく、協力会社へ図面を交付したりと、日々社内外問わず様々な関係部門の方とやり取りしています。
長く愛される喜びと、
知識が増えていく楽しさ。
設計を通して見える
「モノづくりの全体像」
── お二人が思うこの仕事のやりがいや楽しさは?
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K. Yさん
- 自分が苦労して立ち上げた製品が、お客様から正式にご注文をいただき、なおかつ何年間もリピートして使われ続けていると知った時が、1番嬉しいですね。努力して頑張って検証して…と地道な作業を積み上げて製品が仕上がっていくので、苦労して作り上げたものがお客様に長く気に入って使っていただけていると知ると、頑張って良かったな、ちゃんと貢献できたな、と強く実感します。
一方で、自分にとっても会社にとっても経験のない「未知の分野」に踏み込まないといけないときは、どうすればいいか悩むことも多く、大変な場面もあります。でも、お客様が求めていらっしゃるので、そこに立ち向かっていかないといけない。試行錯誤して、手探りで調べながら設計を進めるんですが、未知の領域で十分な知見や実績がなく、不安を感じながらの時もあります。そんな時は周囲の方々に助けていただきながら、最終的に「いける!」という形に持っていけたときには、なんとも言い難い大きな達成感を感じます。
また、グリスニップルと受託加工両方に携わることで得られた「学び」も大きいです。お客様から、受託加工製品としてグリスニップルに取り付ける部品を依頼され作成するときもあるのですが、そのおかげで機械全体を俯瞰することができるようになるんです。「あ、グリスニップルってこういう部品に取り付けて、こういう場所で使われているんだな」と、グリスニップル単体の作成だけでは見えなかったことが見えてくるようになりました。その結果、製品単体だけではなく、関連する部品とのつながりを意識して設計を進められるようになりました。お客様の機械全体の仕組みや、それぞれの部品の役割を理解できたことは、大きな収穫でした。 -
T. Iさん
- 自社製品であるグリスニップルに関する知識を吸収することは、当初苦労しました。種類が膨大にありますし、三和金属の長い歴史の中で溜まったノウハウを覚えるのには一苦労でした。加えて少人数なので、一気に大量の知識をインプットしないといけない。とても大変でしたけど、そんな大変さも含めて楽しかったですね。
今は入社して数年経ち、色々な材質・加工方法の図面を描いてきましたが、それでもまだ知らない材質や加工方法が出てきます。「どれだけやっても底が見えない深さ」があるのが、一番楽しいポイントですね。僕は図面を描くだけで、実際の加工はしないので、製造現場に図面を持っていった時に、職人さんに「ここってどう加工するんですか?」と聞いて、知識が増えていくのがすごく面白いです。
20年の経験を、若手でも
引き出せるインフラへ。
技術部が挑む
「知識のデータベース化」
── どんな将来像を思い描いていますか?
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K. Yさん
- 技術部の「属人化」を減らし、誰がやっても安定した品質の製品をアウトプットできる体制・組織づくりをしていきたいです。
私とIくんでは社歴が離れていますから、私の20年以上の経験や、過去に起きた不具合、上手くいった事例などをしっかりと文書化して残していく。「入社4年目でも20年前のことがわかり、問題解決ができる」という状態を作りたいんです。Iくんは今、膨大な製品知識をデータベース化する作業も担ってくれています。このデータベースと連携し、属人化を防ぐ基盤を作ることが今の目標です。
彼とは積極的にコミュニケーションを取る場を設けていて、過去事例を伝えるように意識しています。 -
T. Iさん
- ずばり、「Yさんのコピー」になることです(笑)。
Yさんが持っているグリスニップルの膨大な知識や、長く製造され続けている製品のノウハウをトレースし、Yさんのようにパッと引き出せる人間になりたいです。そのために今取り組んでいるのが、製品知識を「目で見てわかるデータベース化」することです。膨大な種類の製品がどこに使われていて、中にどんな部品が使われているのか。記憶だけに頼るのではなく、誰でも目で見てわかるデータを作成し、三和金属の「技術のインフラ」を作っていきたいと頑張っています。