CROSS TALK #04
クロストーク
広げる力と守る技。
現場の課題を
自社技術で解決し、
三和流モノづくりの未来を創る
技術開発課
H. Oさん × K. Yさん
ここはいわば
「社内向けの設備メーカー」。
現場の課題を解決する
技術開発課の役割
── 最初に「技術開発課」という部署の役割と業務内容を教えてください。
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K. Yさん
- 技術開発課の仕事を一言でいうと、「製造現場の業務効率化」を担う部署です。製造現場の業務改善・省力化、具体的には治具の設計、設備の自動化などを行っています。例えば、3Dプリンターを使って現場の工具を整理する枠を作ったり、製品を自動で搬入する機械やコンベアを作ったり、ドリル加工時の当たり位置を決める治具を作ったりと、本当に様々です。
基本的には、製造現場からの「ここが不便」「こういうのが欲しい」という「困りごと」の要望を吸い上げて、そのとき製造現場、延いては会社で必要とされているものを作っていきます。 -
H. Oさん
- 当部署のイメージとしては、「社内向けの設備メーカー・治具メーカー」ですね。今まで協力会社の設備屋さんや治具屋さんにお願いしていたことを、内製化する部署です。協力会社に委託すると、どうしても相手の都合に合わせた設備・治具になりますが、社内なら完全に自社向けにカスタマイズできます。外に投げていたものを社内で作り、そのための技術やノウハウを培っていくのが我々の役割です。
私の方ではロボット導入も進めているのですが、製造現場のニーズだけでなく、経営サイドから「今後人手不足になるから、ロボットに置き換えられないか」という大きな課題を投げかけられ、そこからスタートする案件もありますね。
── では、現在は具体的にどんなお仕事を担当されていますか?
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K. Yさん
- 3Dプリンターを使って現場の工具を整理・保管するフレームを作ったり、製品を自動で搬入するコンベアを作ったりと、現場のちょっとした困りごとの解決案件をメインで担当しています。
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H. Oさん
- 私は主に、作業用ロボットの導入や、既にロボットが稼働しているラインのノウハウを他のラインへ横展開していくといった業務を担当しています。
ゼロからのスタート。
試行錯誤の末に得た
「ありがとう」の言葉と
大きな達成感
── お二人が思うこの仕事のやりがいや楽しさは?
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K. Yさん
- 技術開発課の「社内の困りごとを解決する」というスタイルが始まったのは、2022年頃なのですが、当時は、僕が3D CADを独学で勉強するところからのスタートでした。
今まで社内で誰もやったことのないことをやっていく訳です。社内に聞く人もいないし、操作方法はわかっても「どうすれば設計しやすいか」がわからない。自分で色々調べて、だんだん3D CADが使えるようになり、次いで3Dプリンターでモノが作れるようになって……。そこから現場の人に「こんなのができるようになったんですけど、何か困りごとはありませんか?」と、自ら現場ニーズを聞いて回りました。
本当に何もない、誰もわからないところからのスタートで、ゼロから実績を作ってきました。皆正解が分かっていない状況だったので、逆に気楽な部分もありました(笑)。周囲も「なんか難しいこと・新しいことをやってくれてるんやな」と温かく見守ってくれてましたし、そういった面では気負いすぎることもなく、地道に進めていけたのかなと思います。こうして色々な人に支えられながら実績を積み上げていく時代を過ごし、電気配線など必要な知識を順に勉強していきました。
何もないところから始まり、皆に支えてもらった「積み重ねる時代」があったからこそ、今製造現場からもらえる「ありがとう」は、本当に心に響きますね。 -
H. Oさん
- 私が担当しているロボット導入も、最初は社内に経験値のない「ゼロからのスタート」でした。とりあえずロボットはあるけれど、ロボット屋さんに色々と頼んで対応してもらうにはコストがかかりすぎる。他方、我々にはそのロボットを活用していくノウハウもない。そこで、兼任している総務部ITチームで培ったRPA(業務の自動化)の制御の考え方を応用し、一から自分で調べて試行錯誤しながら進めていきました。
ロボット導入・運用で難しいポイントは、ロボットそのものの取り扱いではありません。このロボットをどう活かすか、周辺の関連設備も含めてどのように活用していくのがいいのかを考えること、ここが難しいところでもあり、我々の任務として重要なポイントのつでもあります。
最終的に、私自身も3Dプリンターを触るようになり、さまざまな治具を作ってロボットの生産性改善にも貢献できるようになりました。これがバチッとハマって、「生産性が3倍に上がった!」というレベルにまで到達したときのあの達成感は、しばらく忘れられないほど大きな喜びでした。
属人化を防ぐ「標準化」と、
外へ向けた「事業化」。
それぞれの目指す未来
── お二人が思うこの仕事のやりがいや楽しさは?
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K. Yさん
- 僕の目標は、誰がやっても一定の品質で仕事が進む「脱属人化・標準化」の状態を作っていくことです。難しいことを属人的にやるのではなく、誰でもできるように整理していくことこそが、本当の「技術」だと思っています。これを進めていくには、何より「現場の声」が一番大事です。「なぜ今そのやり方になっているのか」「なぜそれが必要なのか」をしっかりと聞き出し、本質的な課題を吸い上げて、しっかりと社内の「今ある技術力」を守りながら標準化を進めていきたいです。
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H. Oさん
- 部署としては、「技術開発課の仕事を外部に提供し、三和金属の新しい事業にする」ことを実現したいという大きな夢があります。
社内向けの設備メーカーに留まらず、製造業に特化して自動化やロボット設備を設計し、付加価値をつけて他社へ販売・メンテナンスも行える「本当の設備メーカー」になるのが最高のゴールですね!
今、私はどんどん外に出て情報を拾いに行き、新規事業に向けた要素を開拓していく段階です。技術開発課のメンバーで積み上げてきた実績から見ると、巷で売っている機械は「かゆいところに手が届く」ようなベストな状態ではない、まだ足せる要素があるはずだ、そう感じるんですよね。今はそんな「足りない要素」を集めて、最終的に事業化していくための情報収集をしているところです。
勝手に外へ広げていく私と、中でしっかりと三和金属の技術力を守りながら標準化してくれるYくん。違うベクトルの力があるからこそ、できることがある。これを強みとして、目標に向かって進んでいきたいですね。